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2020年のドイツ年間ゲーム大賞と関連したお話


これは「箪笥 Advent Calendar 2020」の15日目の記事です。


ボードゲームだと話の範囲が広がりすぎて収集がつかなくなるので2020年のドイツ年間ゲーム大賞とそれに関連するボードゲームについて書きます。

2020年のドイツ年間ゲーム大賞の候補作品と受賞作品
  • (受賞)「ピクチャーズ」
  • 「マイシティ」
  • 「ノヴァルナ」
2020年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞の候補作品と受賞作品
  • (受賞)「ザ・クルー」
  • 「カートグラファー」
  • 「キングスジレンマ」

この中で私がプレイしたことがあるのはゲーム大賞の受賞作品である「ピクチャーズ」とエキスパートの候補3作品ですのでこれらを順に書いていきます。


「ピクチャーズ」
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コミュニケーションツールとしてのボードゲーム。去年の「JUSTONE」同様に連想ゲームして推測してもらうゲーム。その連想からどんな考えしているかや年代の話題なっていってコミュニケーションを円滑に進めるのに役立つ。今年は言葉の推測からイラストやひもや積み木といった三次元にモノを配置して表現するようになったため言語依存がなくなり、敷居が下がりボードゲーム初めての人にも勧めやすくなった。言語依存が低いお題当てゲームとしては「サブテキスト」があったがイラストを描くため絵心あるなしが問われてたがそれも無くなったのは進化だと感じる。

「JUST ONE」
回答者が指定した数字のお題を回答者以外がヒントを書いて回答できれば得点。ただしヒントが被るとヒントは提示されない。そのため被らないように微妙にひねったヒントを作ろうとしてみんなが小難しいヒントになってしまう所がゲーム性になっている。回答者は順番に回ってきて13個のうちいくつ回答できるかを挑戦する協力型。
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「サブテキスト」
お絵かきお題当てゲーム。親とパートナーは同じ絵をそれ以外は違うお題の絵を描く。公開されたら親を同じお題を描いたイラストを当てる。親とパートナーな当てられると得点が減るため抽象的に描くため画伯が量産されてかなり盛り上がる。
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「ザ・クルー」
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トリックテイキングをベースにしたゲームも進化している。ゲーム性を変えるのではなくトリックのなからで取得したカードに注目し、取得した枚数等で得点を取得していく「ポンプ消防隊」があった。この「ザ・クルー」を特定のカードを取ることを全員の課題とし協力ゲームにした点が大きい。ただしトリックテイキングの基本「取りたい数字を取りやすいのは持っている人ではなく同じリードの最強カードを持ってる人」程度のトリックテイキングへの理解は必要。最近だが「キャットインザボックス」がトリックテイキングの基礎要素であるスカウティングを可視化して使ったカードのつながりをボーナス得点にしたゲームになっておりトリックテイキングの進化は終わりそうにない。

「ポンプ消防隊」
1ラウンド10回のトリックを行い2回だけ勝利、特定の色を取らずに勝利、最多勝利、未勝利等の条件を満たすと得点を獲得。条件を達成しても達成者複数いれば無得点。バッティングで無効があるので思いの外点が伸びない。また、勝たないことが目標のトリックが存在したり、勝つだけを目標するのに比べて戦略的なプレイングが必要で普通のトリテを覚えたら是非やって欲しい作品。
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「キャットインザボックス」
トリックテイキング×シュレディンガーの猫。カードに色はない、だが世界に存在する数字とカードは決まっている。そして手元にはうまく行けば存在するカードと同数になるカードたち。出す時に色を決定してその色と数字の存在証明を行う。自分が存在証明を行った数字と色が繋がっている数が多ければボーナス点が得られる。ただしパラドックスを起こせば即破滅だ。
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「カートグラファー」
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紙ペンゲームの性質として一度書いたものを戻すことはできない。そのため全体を通して見通したてて計画的に進めることが勝利への近道だった。それに対してゲーム性を高めるために次に描く内容をカードにしたり「トロワダイス」のように攻撃要素をいれて攻撃されると書ける場所が大きく減るようにして計画を乱してくるようにしていた。ただ「四畳半ペーパー賽系」のようなタイル配置タイプのゲームではルール上攻撃をすることも難しかった。この作品はここに単純明快な解決策を入れてきた。そう自分の紙を他人に渡して敵エリアの記入させるコロンブスの卵なアイデアによって計画的できれいな配置ほど悪意に弱くなる点をついた。これによって防御を考えつつ得点効率を追求するジレンマが発生して面白いゲームなっている。

「四畳半ペーパー賽系」
6つある形を四畳半に配置して一番マスを埋めた人が勝ち!ただし形のうちサイコロの目が出てない形はかけないし色はサイコロの色に従って同じ色も隣り合うのもダメ。そして形は1つづついれかわっていく。盤面はカラフルだが以外にパズルとしては即興性の強いタイプ。
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「トロワダイス」
ダイスを使った紙ペンゲーム。ラウンドが進むと襲撃があるため要塞を建築したいが、それをすると点数確保に遅れる。建築しないで得点確保にはしると襲撃で全てがおじゃんになる。なやましいゲーム。
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「キングスジレンマ」
ボードゲームに新たに発生した分類として1度しか遊べない代わりにストーリーを持っているタイプが近年数を増やしてきた。ストーリーを軸にアイテムをフラグとして利用して長大な謎解きを行うゲームとして「アウェイクニング」がある。この「キングスジレンマ」はゲームブックを読むように2択の選択肢から片方を競りゲームによって決めストーリーに進めていく。ゲームブックと違い次のストーリーはカードのため順番がランダムになり複数の事柄が同時並行でやってくるリアリティがある。さらにストーリーが存在するが立体物が使えるボードゲーム利点を生かしたゲームとして「ミステリーホーム」も注目の値する。

「アウェイクニング」
5時間級謎解き。娘の精神世界に入って蘇生の儀式をやりとげるのだ。マップに対して捜索できる回数が限られており無駄な探索をするとハッピーエンディングにいけない。謎の種類も豊富で解き応え、ストーリーも謎含みで面白いが長時間にわたる謎解きのなので糖分と用意して覚悟した臨もう。
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「ミステリーホーム」
謎解きでスマホアプリを使用するタイプのボードゲーム。謎を解いて鍵を開けることで部屋の仕切りを取り除き内部が見えるようになりヒントが増えていく。今までは意味の無い落書きがヒントになったりと観察眼と気に止めて頭に残しておくことが問われる謎解きで楽しかった。ちなみにこれは1ゲーム目で仕切りを変えることで別のゲームが楽しめる。
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by arbolpueblo | 2020-12-15 01:18